何故、LPガスなのか。
東日本大震災時の教訓から、災害に強い発電機のあるべき姿を求め、ゼロベースで開発したのがこのLPガス発電機です。
これまでの発電機はディーゼル方式が主流で、燃料は軽油やA重油が使用されていました。
しかし、東日本大震災では、これらの燃料調達に困難を極めていました。
「災害に強い燃料は何か」
そこでたどり着いたのがLPガスです。LPガスが災害に最も強い燃料を言われる理由があります。
LPガスを燃料とする専用のエンジン開発が、林先生の設計で進められました。
ここで課題となったのは、自動車用と発電用では負荷変動が大きく異なっている点です。
例えば、自動車はアクセルを踏めばスムーズに回転数は上がっていきます。ところが電気の負荷は「ズドン、ズドン」と断続的に負荷が入るなど、大きく変化します。
つまりレーシングエンジンの開発技術力を電気の負荷にどう対応させるか。林先生は、フライホイール(エンジンの回転を維持するための円盤状の部品)を入れ、その回転力によって負荷の変動を吸収する機構を考案しました。
林先生に、コンパクトサイズの追求をお願いしました。発電機の奥行は45㎝。無電柱化の歩道に設置されている電気設備の奥行と同じ寸法です。
そして生まれたのがエンジンと補器類のユニット化です。
発電機は、高品質な電力を供給するためインバーターを搭載しています。
インバーターは周囲温度が70℃を超えると自動停止する仕組みとなっています。
コンパクトサイズを求めたため、筐体内の熱処理が上手くいかなかったのです。それでも、熱流体力学を駆使しながら改善を重ね、フィールド試験、室内試験を繰り返し、やっとこの問題を解決することができました。
こうして、着想から10年の歳月をかけ「レーシングエンジンのDNAが宿る」3kVAのLPガス発電機は無事、誕生しました。
発電機は、テュフ・ラインランド(ドイツに本社を置く世界最大級の第三者試験認証機関)から電気安全認証を取得しております。
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